COLLECTION

素材の組み合わせにセンスが光る、Peter Hvidt & Orla Mølgaard Nielsen（ピーター・ヴィッツ＆オーラ・ムルガード・ニールセン）によるコーヒーテーブル。1950年代に発表された“Minerva”シリーズの一作で、チーク材、籐、真鍮という異なる質感が見事に調和しています。

無垢材を生かした滑らかな曲線、異素材を組み合わせた構成美は、まさに彼らの真骨頂。このテーブルにも、その魅力が余すところなく息づいています。特に注目したいのが、2段目の棚板。まるで宙に浮いているかのような佇まいに、支えとして用いられた真鍮金具がまた、なんともニクい。機能性をきっちり確保しながら、ディテールまで妥協なくデザインされています。そして極めつけは、裏面の見えないビスまで真鍮製というこだわりよう。見えないところにまで心を配るその姿勢に、ものづくりへのプライドがにじみ出ています。

同じ“Minerva”シリーズのデイベッドや別タイプのテーブルも掲載していますが、もちろんセットでのコーディネートも相性抜群です。籐部分に目立ったダメージもなく、コンディションは非常に良好。ヴィンテージの中でも、ここまで整った個体にはなかなか出会えません。ぜひその完成度の高さをご堪能ください。