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1967年にデザインされた“Semi” ランプは、デンマーク王立美術アカデミー建築学科のコンテストで最優秀賞を受賞した作品です。デザインを手がけたClaus Bonderup（クラウス・ボンデロップ）＆ Torsten Thorup（トーステン・トルップ）の二人は、まだ学生だったと言われています。

当時デンマークで主流だった、シェードを重ねる有機的なフォルムとは一線を画すデザイン。既存のスタイルにとらわれない新しいアプローチに挑戦した、そんな若き二人の意思が伝わってくるように思います。1980年代には大ヒットを記録し、デンマークで最も売れたランプとも言われています。

シルエットは、先端が極限まで細く、凹凸のない美しいフォルム。その研ぎ澄まされた造形は、今なお他と一線を画す存在感を放っています。経年によるスレや小傷は見られますが、美観を損ねるような印象はなく、概ね良好なコンディションです。